サルグミーヌは東フランス、ロレーヌ地方のドイツに接した町の名で、この地に1784年に開かれたサルグミーヌ窯の陶器は有名です。
1870年代からはブルゴーニュのDigoinとシャンパーニュのVitry-le-Françoisにも工場が開かれ、2007年まで続きましたが、アンティック陶器としてのサルグミーヌは19世紀後半から20世紀前半のものを指すようです。
本品は物語性のある楽しく美しい絵付けでサルグミーヌの中でも特に人気の高いFroment Richardのイラストによるシリーズの、壁掛け式物入れです。
このイラストのシリーズは食卓用の製品に使われておりますし、布を折り畳んだような形態から家族銘々のナプキン入れかと思われますが、状差しにしたり、ドライフラワーなどの花入れにしても良さそうです。
絵のテーマは『アムール・トヌリエ』(樽造り職人のキューピッド)です。
【サイズ】 | 高さ:23cm 幅:27cm 奥行:10.5cm3kg |
【年代と国】 | 1905年〜1910年 フランス |
【サイン】 | 黒でSarreguemines U&C |
【状態】 | 良好。一箇所窯キズによるニュウ有り |