VASES(ヴァーズ=花瓶)と名付けられたルネ・ラリック1921年のモデルで、戦後は復刻されておりません。
平鉢、深鉢、皿の3タイプあり、それぞれ5種のサイズで作られましたが、本品は深鉢のN°3と平鉢のN°4がセットになっております。
購入者が誂えたものか銀の飾り縁が嵌められた珍しいヴァージョンです。
最初なぜ『花瓶』?と思いましたが、じっと見ていると7個の花瓶が放射線状に配されていてその花瓶に活けられた花枝が周りを埋め尽くしているのが分かります。
ラリックの器としては珍しく細かい模様が全体に入った凝ったデザインで、名作のひとつです。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 深鉢:高さ6.2cm 口径15.7cm 平鉢:高さ2.2cm 口径18cm |
【サイン】 | 両方に型でVDAのモノグラムとFRANCE 飾り縁にフランスの銀の刻印 |
【状態】 | 良好 |