『コドゥベック』と名付けられたルネ・ラリック1929年のモデルで、戦後の復刻はありません。
左右に溶着された大きな耳(取っ手)がアール・デコそしてラリックならではの特徴的なデザインです。
別名『透かし葉模様取っ手付き花瓶』とも呼ばれますが、実際穴が開いているのは半月型の所だけで、その他の穴のように見える所は開いておらず透明なだけです。
細かい葉模様のレリーフ部分は白いパティネが施されております。
本体も元は薄くパティネがほどこされて半透明になっていたようですが経年の使用によってほぼ落ち、むらに痕跡が残っている状態です。
因みにCaudebecとは、フランスのノルマンディー地方の町の旧名ですが、この町で16〜18世紀に多く作られていた紳士用の帽子の名でもあるようです。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログレゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:14.4cm 口径:11.2cm 幅(耳含む)23.2cm |
【年代と国】 | 1929年 フランス |
【サイン】 | 彫りでR.LALIQUE FRANCE |
【状態】 | 内側に引っ搔きキズ、底に擦れあり |