どこがピアノランプなのかというと、台座が非常に重くできており、
アームの角度が自在に変えられ、かなり低い位置まで下げられる
という点が特徴なのです。
アップライトピアノの上に置いて、楽譜や鍵盤を照らすのに便利な
仕掛けになっているという訳で、20世紀初頭のアイデア商品だった
ようです。現代と違ってどこの家にもピアノがあった訳ではなく、
おそらく富裕層の持物であったと思われるピアノの為のランプだけに
装飾の凝った美しいランプが多いのも特徴です。
美しいロカイユ模様の重厚な台座に優雅な曲線を描くアーム、
側面に小花模様がレリーフされた瀟洒なシェードという完璧に
コーディネートされた本品のようなランプはなかなか見られません。
ボール状のジョイントによってアームとシェードの角度が変えられる
本格的なピアノランプです。
ピアノに限らず、勿論デスクランプとして使っても便利です。
手元スイッチ付き、電球はバイオネット式で、配線もフランス仕様
ですが、日本でそのまま使えるようにしてお送りします。
【サイズ】 アームの長さ(シェードを含む):32cm
シェードの幅:25cm 台座直径:15.2cm
【年代と国】 1910年代 フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。シェードに少々へこみあり。