20世紀初頭に作られたバカラの花瓶の人気パターンであったプラタナス(鈴懸)文の花瓶です。
このパターンは様々なサイズや色、加飾方法のヴァリエーションがありました。
本品は朱色のクリスタルに金彩で絵付けした小ぶりなもので、梅を模ったブロンズ金鍍金の脚が付いておりジャポニズム風です。
コート・ヴェニシエンヌ*が 効果的に見える曲線的なシェイプはアール・ヌーヴォー的で和洋折衷の美しい花瓶です。
個別でも良いのですが、せっかく左右対称の一対になっているので、やはり一対のまま残したいと考えます。
資料画像は1916年版バカラテーブルウェアカタログからの抜粋です。
*ヴェニス風ストライプと呼ばれるガラス器の内側を縦縞上に軽く波打たせたスタイルで、19世紀末から20世紀初頭にかけ流行したフランスの実用的なガラス器や花瓶によく見られる手法
【サイズ】 | 高さ:22cm 口径:5.5cm 胴径(肩位置):6.7cm |
【年代と国】 | 20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |