バッカスの子供と思しき頭に葡萄の葉を飾った子供が二人で酒樽を持ち上げようとしている形の小さな楊枝入れです。
子供は双子なのか同じ型でできており、幼児の体形をしていて、頬に笑窪を作って力んでいるように見えます。
古いバカラの実用的な小物にはこうしたストーリーを含ませたような意匠の物があり、あれこれ想像しながら楽しく使えます。
資料画像は1893年版バカラ型物カタログからの抜粋で、マッチ入れ、楊枝入れ、タバコ入れのページです。
本品はおそらく楊枝入れと思われますが、しっかり重さがありますのでペイパーウェイト兼小物入れに、また小花を活けて食卓に飾ったり、可愛い使いみちが色々あると思います。
【サイズ】 | 高さ:9.56cm 器口径:4.3cm 幅:12.5cm |
【年代と国】 | 19世紀後半(1875年以前) フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |