オンディーヌ(水の精)と名付けられたルネ・ラリック1921年の美しいモデルで、戦後の復刻はありません。
ラリックは水の精や人魚の類がお好きだったようで、オンディーヌの他にもナイアードやシレーヌ、カリプソなど水中に戯れる妖精達をデザインのテーマにした作品を多く残しています。
ラリックのガラス作品がより無機質でデザイン的即ちアール・デコ的に進化してゆく一方で、こうしたアール・ヌーヴォーの名残を留めた耽美的な作品もあり、宝飾家ルネの面影が忍ばれます。
資料画像はMARCILHAC著カタログ・レゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:8cm 口径:21cm |
【年代と国】 | 1921年 フランス |
【サイン】 | 型でR.LALIQUE |
【状態】 | 良好。底の内外に細かい擦り疵多数あり。 |