クップを半分に切った形のシェードを用いたアプリックは、アールデコ期の流行だったようです。アルバートル(アラバスター、雪花石膏)と呼ばれる白い大理石のような石で作られたシェードもまたこの時代の流行で、
テーブルランプやシャンデリアにもよく使われています。
白く半透明で軟らかく加工が容易なため、古代にはガラスの代わりに用いられたりしたそうですが、確かにパット・ド・ヴェールのように見えます。
金具は真鍮にクロム鍍金をかけたものですが、鍍金は程好く落ちており、薔薇の装飾とスマートなデザインが上品な感じです。
電球は口金B15タイプのピン式使用です。
【サイズ】 高さ(全体):35cm 奥行(最大):7.7cm 幅:14.5cm
【年代と国】 1920〜30年代 フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。シェードの裏に電気の熱による白い混濁あり