色被せクリスタルにエッチング模様を施したバカラ製品は、19世紀末から20世紀初頭の作られ、アールヌーヴォー風で繊細な図柄が美しく、
たいへん人気があります。
当時から高級品だったこのタイプのバカラは、今では更に稀少で高価、なかなか入手できません。
本品は滅多に見ないクローバー文である上に、蓋がGALLIAメタル*という特製品です。
あいにく資料が見つかりませんでしたが、地紋の柄その他からバカラ社製であることは間違いありません。
資料画像は、GALLIAの刻印についてのサイトから引用しました。
GALLIAはChristofleがアールヌーヴォーからアールデコ期にかけて作った一部の製品に銘打ったブランド名で、材質は柔らかいラインの造形に適した銀に錫を多く混ぜた合金が用いられ、従来の銀メッキ製品より耐久性が高かったといわれます。
【サイズ】 高さ(蓋含む):7.1cm 縦横(最大):13.2cm
【年代と国】 19世紀末から20世紀初頭 フランス
【サイン】 ありません。
【状態】 良好。