一見ロココ調のフォルムですが、よく見るとアール・ヌーヴォーのデザインで野バラが繊細にレリーフされております。
銀の塩入れの常で内側がヴェルメイユ(金鍍金された銀)され、本体に合わせてカットされたクリスタルの中容器が付いております。
小さな塩用スプーンも付いておりますが、本体と揃いではなく、こちらはメタル製で、かすかに金鍍金が残っております。
塩は銀を腐食させるので、塩に直接触れる銀器類には部分的に金鍍金がかけられていることが多いです。
アール・ヌーヴォーは流行した期間が短かっただけに、こうした銀食器類には意外なほど見られません。
【サイズ】 高さ(クリスタル含む):4cm 幅:6.5cm スプーン長さ:7cm
【年代と国】 1900年頃 フランス
【サイン】 メーカーマークは解読不可。ミネルヴァの2ndタイトル刻印。
(1stタイトルは950又は925/1000、2ndは800/1000の純度)
【状態】 良好。