苺色を暈した透明なクリスタルの鉢の表面にエッチングで地紋と野苺の絵柄をグラヴュールし、金彩とエナメル彩で仕上げた上に、更に洋銀の縁飾りと台座を付けたリッチな器です。
アザミの花をレースのように連ねた透かし彫りの縁飾りは、アール・ヌーヴォーな装飾を得意とした銀器メーカーArmand Frénaisアルモン・フレネ によるものです。
フランスでは苺の季節になると、デザートは専ら苺一色というほど家庭でもレストランでも食されます。
このような美しい器に綺麗な色の苺を盛り、食卓で真っ白な粉砂糖を振りかけて… それだけで素敵なデザートになります。
もちろん、他の果物やグリーンサラダなどに、或いは氷水を張ってワインのキャラフを冷やしたりというのも良さそうですね。
【サイズ】 | 高さ:9cm 口径:19cm 底径:10.3cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | 台座に銀器メーカーの刻印 |
【状態】 | 良好。 |