空色を暈し染めした白オパリーヌ(ミルクガラス)に木瓜と思しき花枝がエナメル彩で描かれた油壷と揃いのチューリップ(シェード)が付いた小さな石油ランプです。
油壺には蝶々、チューリップにはトンボも添えられており、ジャポニズム風な絵柄ながら、溶着されたオパルセントガラスの足はヴェネツィアン風です。
シェードと油壺が一対になった石油ランプは古いカタログを見るとかなり作られた筈ですが、揃いで残っているものは稀少です。
本品はフリルが繊細なチューリップがカケも無い状態で揃っている稀有な例といえましょう。
【サイズ】 | 高さ(シェード上端まで):26.3cm 台座幅:各11.6cm シェード直径(最大):12.8cm 油壷幅:各7.5cm |
【年代と国】 | 19世紀後半 フランス メカニックはドイツ |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。色や金彩の剥げあり。 |