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ホームCERAMIQUES 陶磁器花鳥文陶胎七宝とChristofle GALLIAの酒器
商品詳細

花鳥文陶胎七宝とChristofle GALLIAの酒器

何とも風変わりな珍しい品です。下半身は日本の古い輸出向け陶器
で、上半身はクリストフ・ガリアである事以外何だか分からないまま、
不思議に綺麗なのでとりあえず買って帰りました。
よくよく観察したり、ネットで調べているうちに判明したことは、本品の
オリジナルは明治初期に日本で作られ海を渡ってきた陶胎有線七宝
(磁器の上に細い金属線で輪郭を仕切ってエナメル彩を施した七宝
焼き)なる工芸品で、鶴首花瓶か酒器の類であったろう事、そして首
の部分が壊れて修復不可能なため、いっそCHRISTOFLEにアレンジを
任せたところ、このような品が出来上がった、という事ではないかと
思われます。 
七宝部分はどことなく見覚えがあるような感じがするものの、
木肌のような素地は初めて見るもので、最初木そのものかと見間違い
(売っていたフランス人の業者は椰子の実だと信じていた)、底を見ると
中は陶器だし上は銀器だし??? と、首を捻りました。 
パリの高級東洋骨董店のサイト上に同じタイプの品を発見し
(画像参照)ようやく正体が判明したのでした。
このサイトの解説によると、この類の七宝作品は明治初期の日本政府
の後押しによって完成され輸出され、海外で大好評を博したようです。 
大体において本品のような暗めの暖色に赤を効かせた色調の七宝で、
陶胎は木肌状とのことです。
最後の画像はCHRISTOFLEの刻印についてのサイトからの抜粋です。
GALLIAはChristofleがアールヌーヴォーからアールデコ期にかけて
作った一部の製品に銘打ったブランド名で、材質は柔らかいラインの
造形に適した銀に錫を多く混ぜた合金が用いられ、
従来の銀メッキ製品より耐久性が高かったといわれます。
ジャポニズムが大流行した19世紀末のパリで愛でられ、壊れた部分も
大事にカヴァーされ、和洋折衷の素敵な珍品と化した明治の工芸品を
里帰りさせたいと思われる方、いらっしゃいませんか?  
銀に覆われた部分は中が見えないため、破損部分の程度は
不明です。酒器としての使用に耐え得るかどうかは判りかねます。

【サイズ】   高さ:26cm   最大胴径:10cm    
【年代と国】  1880年代-1920年代   日本-フランス
【サイン】   底に大日本神戸 岡?製 銀器部分に O.GALLIAの刻印
追加の画像
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