アンティック 姉妹社

月の輪のようなフォルムが非常に珍しく、驚くほど美しい花器です。
写真では少し派手な色目に見えますが、とても綺麗なルビー色のクリスタルにエナメル彩と金彩で花や月が描かれております。
バカラのジャポニズム作品に定番的に用いられる梅のモティーフのブロンズ台によって、危ういフォルムの花器がしっかりと支えられています。
初めて見る稀少な作品でしたが、出る時は出るもので、入手後間も無く同じモデルの無色透明ヴァージョンが地方のオークションに出品されることを知り、遠路はるばる行って参りました。（カタログの写真をご参照ください）
落札結果は約270,000円でした。私共の落札予定（勝手に）価格をはるかに超え、当然ながら断念せざるを得ませんでした。
資料画像は、平成10年に日本の各地で開催された『工芸のジャポニスム』展のカタログ、上述のオークションのカタログ、Giuseppe.CAPPA著"LE GENIE VERRIER DE L'EUROPE"からの抜粋です。

【サイズ】	高さ (全体):26cm 幅(最大):19cm
【年代と国】	1880年頃　フランス
【サイン】	ありません。
【状態】	良好。台座は敢えて磨いておりません。