サルグミーヌは東フランス、ロレーヌ地方のドイツに接した町の名で、
この地に1784年に開かれたサルグミーヌ窯の陶器は有名です。
1876年からはリヨンに近いDigoinに工場が移され、現在も続いていますが、アンティック界で一般に言われる『サルグミーヌ』は19世紀後半から20世紀前半のものを指すようです。
サルグミーヌは普通ファイアンスと呼ばれるいわゆる陶器ですが、1850年頃から英国のボーン・チャイナを真似た少数の磁器も作られました。
本品はそうした英国式磁器と呼ばれたジャンルの製品です。
昔のカタログによると、ウィーン型の『サックス風花絵(いわゆるドイツの花)と金彩』パターンに属すテーブルウェアです。
プリントされた下絵に手彩色で様々な花が絵付けされ、1枚ずつ花の組み合わせが違って楽しい器です。
サルグミーヌは色が綺麗で絵柄が繊細であるのが特徴ですが、本品はなかでも最も上質な部類に入ると思います。
四角いサーヴィス皿1枚と銘々皿が6枚のセットです。
【サイズ】 | 角皿:22.5cmx28.5cm 銘々皿直径:17.5cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | グリーンのエンブレム |
【状態】 | 良好。 |