フランスでは赤ちゃんの誕生や洗礼式のお祝いとして銀のスプーンや
スプーンとフォークのセットを贈る慣わしがあります。
スプーンとフォークの場合、子供が自分で食べられるようになった時に
扱いやすいようにという配慮から、大人向けにはデザート用とされる
小さめのものが使われるのがトラディッションです。完全な子供用だと
一時期しか使えないから、という合理主義でしょうか?
このため、アンティック市場には多くの素敵なスプーン&フォーク一組
セットが存在するのです。
普通のテーブルスプーンやフォークが大き過ぎると感じる我々日本人には、このデザートサイズのセットは食事用に重宝します。
一組ずつ違ったデザインというのも普段使いには楽しいものです。
本品は1820年創業のフランス銀器の最高峰といわれるピュイフォルカのアール・ヌーヴォー期のものです。
アイリスの花が彫刻的に見事にレリーフされており、さすがの美しさです。
販売店の名前の入った箱に入っております。
【サイズ】 | 長さ:スプーン18.5cm フォーク18cm 重さ(合計):99g |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | メーカーマークEPとミネルヴァ(純度950の銀)の刻印 |
【状態】 | 良好。 |