パリのプティ・パレ美術館で開催中のバカラ250周年記念大展覧会にも展示されていたし、バカラ関連の本にも必ず掲載されている1880年頃のエナメル彩ジャポニズム作品が入りました。
全く同じものではありませんが、明らかに同じグループに属する作品です。
金彩と多色エナメル彩で月、桜らしき花、竹(もしくは南天?)らしき木などが一見日本的に絵付けされており、気持ちは解るのですが…。
月に雁(のつもり?)は良いとしても、マッターホルンみたいな山並みはいただけません。
しかしそこはご愛嬌、全体としてはなかなか感じが出ております。
本体のクリスタルには僅かに金が混入されているようです。
フォルムは、やはりバカラ展に展示されていたビザンチンの石鉢を模倣した折衷主義の鉢と同じ形です。
資料画像は上記バカラ展で私が撮った写真で、一連のジャポニズム作品も折衷主義の鉢も1878年のパリ万博出品作品とのことです。
【サイズ】 | 高さ:8cm 口径:15cm 底径:6.3cm |
【年代と国】 | 1880年頃 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。高台接地部分にざらつき少々あり。修整可。 |