バカラは1870〜1880年代にジャポニズムを反映した花器を多数作りましたが、本品は中でも代表的なモデルのひとつです。
東洋的なフォルムに西洋的な樫の葉のフリーズが上下にあしらわれ、エッチングでタンポポ(系の野草)が浮き彫りされた上に金彩とエナメル彩が施されております。
何故か下のフリーズの一面だけ葉の部分が透けている他には金彩やエナメル彩の落ちも殆ど無く、非常に良く保存されている逸品です。
資料画像はGiuseppe.CAPPA著"LE GENIE VERRIER DE L'EUROPE"のバカラの項 からの抜粋で、同じモデルの小型サイズ、金彩のみでエナメル彩がされていないヴァージョンです。
【サイズ】 | 高さ:25cm 開口部:5cmx5cm 底部:6.2cmx6.2cm |
【年代と国】 | 1878年〜1884年 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。 |