アール・デコの大きなパフュームランプ兼ヴェイユーズです。
リモージュ磁器のManufacture Duchaussy(デュショシー)窯1920年代の製品で、1931年にパリで開催されたExposition coloniale internationale(植民地万博?)出品作との説もありますが定かではありません。
どのようなコンセプトなのか分かりませんが、電話ボックスのようなものの中に3人の女性の立ち姿が半立体的に表現されており、背後からライトの灯りが漏れるように出来ております。
ラフな造形ながら、女性の髪形や服装がいかにもアール・デコ期の流行を表しており、屋根(蓋)の模様もアール・デコ的です。
中に大きな香油入れが入り、下から電球の熱で液体を蒸発させ、蓋に開けられた穴から香りが立ち上るという仕掛けになっております。
手描き彩色で、多色ヴァージョンも存在しますが、本品はブルーの濃淡と金彩のシックなヴァージョンです。
資料画像1(ブルー版)は、フランス国立美術館のアーカイヴからの抜粋で、オブジェダールのカテゴリ、リモージュの国立陶器博物館所蔵、《三角形のヴェイユーズ》、1920年頃の制作 などの記載があります。
資料画像2(多色版)は、ドイツのQuittenbaumオークションのwebカタログからの抜粋で2012年11月に1000ユーロ(+27%手数料)で落札された結果が掲載されています。当時のレートで円に換算すると約14万円になります。
電気はフランス仕様ですが、日本で問題なくお使いになれます。
電球はピン式で口金B22タイプ使用、手元スウィッチ付きです。
*2台ございますが、1台ずつの販売になります。ほぼ似通った絵付けですが服の柄の描き方などに多少の違いが見られます。
【サイズ】 | 高さ(全体):43cm 台座幅:(三角の一辺):17cm |
【年代と国】 | 1920〜1930年代 フランス |
【サイン】 | 底に黒でM.DUCHAUSSY |
【状態】 | 良好 |