アール・ヌーヴォーからアール・デコへと流行が移り変わる過渡期には、両者の特性を併せ持つ面白いデザインの工芸品が作られました。
本品もまさにその好例で、アール・ヌーヴォーの流麗なラインと写実性を残しながら、全体はアール・デコ的に幾何学的に構築されています。
3枚のパネルと天井金具に薔薇の花がビッシリとくっきりとレリーフされたブロンズ台は、美しく上質なものです。
丸い形が可愛いらしいドゥゲ*のチューリップシェードは、白にブルー(わずかにピンクやグリーンも混ぜた)の斑文が入った爽やかで綺麗なガラスです。
電気はフランス仕様ですが、日本で問題なくお使いになれます。
電球はピン式で口金B22タイプ使用です。
*DEGUEドゥゲは、パリ近郊のコンピエーニュに工場があったCristallerie de Compiegneの経営者David GUERONダヴィッド・ゲロンの名をもじったブランド名。このガラスメーカーの第1次世界大戦後から第2次大戦までの時代に作られた製品にこのサインがある。
【サイズ】 | 高さ(最大):62cm 直径:38cm 天井金具15cm シェード:直径(最大)13.5cm 高さ11cm |
【年代と国】 | 1910年〜1920年代 フランス |
【サイン】 | シェードにDegué |
【状態】 | 良好 |