19世紀末に創られて今尚続いているBaccaratのロングセラー
"Bambous Tors"(捻り竹)シリーズは、食器類、トワレット用品、
照明器具などあらゆるジャンルに展開されましたが、
本品は比較的珍しいサラダ皿です。
洋皿は基本的に丸皿ですからメインディッシュともなると大きくて
場所を取り、サラダをたっぷり添えたくても丸皿ではすぐ横に
並べられません。そこで考えられたのが当時のアイディア商品的な
三日月形のサラダ皿だったのではないでしょうか?
メインの丸皿にピッタリ添えられるのでとても便利です。
我家では単独でおつまみ皿に、お造り皿に、色々遣い回します。
現代ではあまり作られていないようで、バカラでも一時はHarcourt
パターンまで出ましたが現在はありません。最後の画像は
バカラの1907年版テーブルウェアカタログからの抜粋です。
【サイズ】 高さ:3cm 最大幅:20cm
【年代と国】 20世紀初頭 フランス
【サイン】 型でBACCARAT DEPOSE
【状態】 1枚の裏側に摺れ、高台にチップあり