とても珍しいジャポニズムのフェアリーランプです。
巾着のように口をつぼめた可愛らしい形のシェードは、クリアなブルーと白オパリーヌの二層被せクリスタルにエナメル彩で花と蝶が描かれております。
プリーツスカートのような台座はシェードとは逆に表がブルー、裏が白になっており、縁には襞ごとに白エナメルでドットが付けられ、凝った仕事がされております。
フランスではヴェイユーズ(常夜灯)またはフォトフォールとも呼ばれるこうしたタイプのランプは、ヴィクトリアン時代のイギリスでフェアリー(妖精)ランプとしてもてはやされました。
19世紀半ばにロンドンの蝋燭製造者クラークという人が発案し、
フェアリーランプの名で売り出したところ、上流階級に人気を博し、ヴィクトリア女王からも注文を受け、特許は1844年から1910年まで続いたとのことです。
【サイズ】 | 高さ(全体):12.5cm シェード胴径10cm 台座直径:15.8cm |
【年代と国】 | 19世紀半ば〜20世紀初頭 イギリス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。 |