バカラのジャポニズム作品の中でも代表的モデルの一つとして有名な、双魚型花瓶を久々に入手いたしました。
最近では2014年の秋にパリで開催された『バカラ250周年記念展』*、日本では1998年に各地で開かれた『工芸のジャポニズム展』などにも展示されたこの作品、元々は1878年のパリ万博に出品されたものとのことです。
エミール・ガレが北斎の鯉の絵を模倣したエナメル彩の双魚型花瓶を作ってい ることから、本作品もガレのデザインという説が流布しておりますが、誤りのようです。
サイズは何種類かあり、色も赤やウラン入りの黄色もあり、またブロンズの台座付きのものもあります。
いずれもこの頃では滅多に出遭えない稀少な逸品です。
資料画像は、上記2014年のバカラ展のカタログ(写真入り)と、« Art Nouveau Glass »The Gerda Koepff Collection という本からの抜粋です。
後者のイラストはバカラの1878-1879年版カタログに製品番号2253、2252、2269として掲載されているもの、とのことです。
*バカラ展の様子は
こちらからご参照ください。
【サイズ】 | 高さ:15cm 最大幅:11cm 厚さ(最大):5.8cm |
【年代と国】 | 1878年〜1880年代 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。 |