アンティック 姉妹社

オパリーヌは本来透明なガラスやクリスタルの種に石灰などの
カルシウム系鉱物を混入して作った半透明もしくは不透明なガラスの
ことです。高級なオパリーヌ・クリスタルから厚ぼったい型ガラスの
日用品まで、種々あります。
古くは16世紀のヴェネチアンガラスにもありますが、フランスでは
1800年代初頭から作られ始め、ルイ・フィリップ時代からナポレオン
三世時代にかけて大流行したようです。今でもオパリーヌ専門の
コレクターやアンティック商がおり、色とりどりの美品が見られます。
本品はバカラが19世紀半ばに型吹きで作ったオパリーヌクリスタルの
大花瓶で、型でレリーフされた蔦の葉に金彩がほどこされております。
150年以上前の品ですので、金彩はかなり剥落しておりますが、
カケやヒビは無く、十分実用にも観賞にも耐える状態です。
最後の画像はCh.Vincendeau著『Les Opalines』からの抜粋で、
1865年版バカラのカタログの該当図版と1845〜1870年代に製作
された製品の写真とのことです。

【サイズ】　　　高さ：34.4cm　　　　口径：16cm　　　
【年代と国】　 1845〜1870年代　　フランス
【サイン】　　　ありません。