“Harcourt”アルクールがバカラグラスのキングだとしたら、
“Juvisy”ジュヴィジーはクイーンに例えられるでしょう。
アルクールと並んで、古くから世界各国の王家や国家元首に
選ばれてきた、グラスのスーパー・エリートです。
1867年にパリ万博のために原形が作られ、その後少しずつ
デザインに変更が加えられて現在に至っております。
1899年以降現在までフランス大統領官邸エリゼ宮で催される
公式なレセプションや晩餐会に使われ続けている酒器として
も有名です。今も作られているとは云っても受注のみで、
店頭で即買い求められる品ではないばかりか、滅多に
見本すら見られません。
因みに注文した場合、1客約5万円ほどするようです。
縦長な六角形が蜂の巣のように連続した幾何学模様のカット
が全身に施されており、ダイヤモンドのようなゴージャスで
複雑な輝きを放ち、見飽きる事の無い美しいグラスです。
【サイズ】 高さ:13cm 口径:6.4cm
【年代と国】 19世紀末〜20世紀初頭 フランス
【サイン】 ありません。