アンティック 姉妹社

アール・デコ期のフランスの美人画家として名高いルイ・イカール（1888-1950）の額入りオリジナル銅版画です。
1935年の作品で何故か『Sweet Mystery』という題名が付いております。
イカールの美人画は物語性のある背景やシーンが設定された作品が多い中で、本作品は珍しく肖像画風に人物を大きく中央に描き、特に背景も無く黒猫だけが小道具になっております。
しかしこの黒猫を抱いた女性は非常に美しく妖艶に描かれており、特に上目遣いの大きな眼がそれこそミステリアスにきらめいていてインパクトのある絵です。
同一人物と思われる女性が同じような黒猫と一緒に描かれた別の絵が何点かあり、どうやらイカールの妻ファニーを描いたものと思われます。
イカールの全作品の複製が出回っているようですが、本品は直筆サイン、風車マークのエンボス、手書き文字のコピーライトがあり、オリジナルらしい額に入った紛れもない本物です。

【サイズ】	額:縦64.5cm 横54.5cm　絵:縦53cm 横40.5cm
【年代と国】	1935年　　フランス
【サイン】	余白右下に鉛筆の直筆サイン 　左下に風車のエンボスと鉛筆の数字9 　左中央に© Copyright 1935 by L.Icart Sty .N.Y.
【状態】	良好。画面左の白い斑点はライトの映り込みです。