苺の形をしたパレットに、苺の花と葉を模ったハンドルが付いたクリストフルの有名な苺サーヴァーです。
可愛らしく見えますが、意外に大きなものです。普通サイズのティースプーンと並べた写真をご参照ください。
昔、西洋の食卓では何でも大皿や大鉢から主人や主婦が個別の器に取り分けて皆にサーヴィスするのが慣わしだったため、各種のサーヴァーが必要でした。
そんな訳で季節のデザートである苺まで専用のサーヴァーが存在したのです。
資料画像は、David ALLAN著『19世紀フランスの食卓のカトラリー』からの抜粋で、全体に銀メッキのみのヴァージョンのサーヴァーと内側だけ金メッキされた揃いのシュガーシフタースプーンが掲載されております。
イラスト画像はクリストフルの1898年のカタログのコピーとのことです。
資料によると、揃いのシュガーシフタースプーンも別売りされていたようです
。説明文には銀メッキだけのものは15フラン、内側に金メッキしたもの(
本品のタイプ）が17フランで売られていた旨、また同じモデルの個別の苺用スプーン＆フォークも
12客単位で売られていたことが記載されています。
| 【サイズ】 | 長さ(全体):15.5cm パレット部分:長さ9cm 幅10cm |
| 【年代と国】 | 1900年頃 フランス |
| 【サイン】 | CHRISTOFLEのロゴとメーカーマークの刻印 |
| 【状態】 | 良好。使用による小疵多少あり。 |
