写真では捉えきれず言葉でも伝えきれずもどかしい限りですが、宝石のように輝く実に美しいグラスです。
サン・ルイの有名な定番モデルのひとつであるClunyクリュニーのカットグラヴュールがほどこされたワイングラスです。
グラスを指で弾くと、音楽的な妙なる響きが聴こえます。
掲載の資料画像は1930年版サン・ルイのカタログからの抜粋(上)とG.Ingold著SAINT・LOUISという本からの抜粋ですが、解説をそのまま訳しますと、『163(画像番号). 葡萄文グラヴュールに金彩のClunyグラスのデザイン画。オマーン君主国の為の特注品。164. 金で装飾されたClunyモデル。非常に古いヴェネツィアンのフォルムで、幅広いコート・ヴェニシエンヌ*とグヴュールされたアラベスク文に筆で金彩を付けた装飾がほこされている。脚は釣鐘型、つまりグラスは二度宙吹きされている。このモデルは多くの国家元首や王家の食卓に登場している。1889年。』とのことです。
以上にほぼ全てが語られておりますが、補足しますと、このモデルは無地のものから、カップだけ色ガラスのものや、柄も色々あります。
*コート・ヴェニシエンヌとはヴェニス風ストライプと呼ばれるガラス器の内側を縦縞上に軽く波打たせたスタイルで、19世紀末から20世紀初頭にかけ流行したフランスの実用的なガラス器や花瓶によく見られる手法
**サン・ルイについては
こちらもご参照ください。
*現在2セットございます。複数でご購入の場合は数量をクリックして数字を選択の上カートにお入れください。
【サイズ】 | 高さ:11cm 口径:7cm 底径:6.5cm |
【年代と国】 | 19世紀末〜20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好。 |