エッチングで地紋が刻まれた無色のクリスタルにルビー色を被せ、更にエッチングと手彫りでアール・ヌーヴォー調のケシの花が浮き彫りされたバカラのグローブが美しいプラフォニエです。
この手法の製品は手間と高度な技術を要するため、非常に高価で稀少です。
因みに資料画像のカタログページに掲載されている無色のグローブは価格表によれば1.1〜1.8フランなのに対し、色被せグラヴュールタイプは7〜7.75フラン、なんと7倍もの値段が付けられております。
このモデルは口の縊れが少なく、シェードを銜える金具の引っ掛かりが浅くなるため、本品は安全を期して真鍮の輪が石膏で接着され補強されております。
ブロンズの金具は時代が少し進んでアール・デコに近いですが、古いしっかりとしたもので、グローブとのバランスも悪くありません。
資料画像は1907年版バカラ照明器具カタログからの抜粋です。
電気はフランス仕様ですが、日本で問題なく使えます。
ピン式電球(口金B22)使用になっております。
【サイズ】 | 高さ(全体):30cm 天井金具直径:16.5cm グローブ:高さ17.2cm 最大胴径12.2cm |
【年代と国】 | 20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |