LOTUS(ロテュス=蓮)と名付けられたルネ・ラリック1922年のモデルで、同名のグラスシリーズに先駆けて創られたゴブレです。
ラリックのガラス作品としては初期の部類に入り、アール・ヌーヴォーの名残が感じられる美しいグラスで、戦後の復刻版はありません。
蓮の花の細かな襞を表現する細い線が涼しげで美しく、底に裏から黒エナメルを入れた花芯が透けて見えるところがアクセントになった優れたデザインです。同じ年に出たPAVOT(ケシ)のゴブレとほぼ同じシェイプで装飾法も同タイプ、いわば姉妹品的なモデルです。
ロテュスは非常に稀少で高価、マニア垂涎のモデルの一つです。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:7.5cm 口径:8.7cm 底径:4cm |
【年代と国】 | 1922年〜1930年代 フランス |
【サイン】 | ありません。 |
【状態】 | 良好 |