La Double Maîtresseは19世紀末から1930年代にかけて活躍したフランスの詩人で小説家アンリ・ド・レニエの小説で、1928年にパリのモルネー書房からジョルジュ・バルビエの挿絵入りで出版されました。
モルネー書房は当時の愛書家向けに«Les Beaux Livres»（美麗本）叢書と称す挿画本シリーズをたくさん出版しており、本書もこのコレクションの44冊目として1000部限定で初版されたものです。
昔はこうした本は仮綴じ状態で売られ、買った人が製本業者に製本してもらって蔵書するのが普通でしたが、本品は仮綴じ本のまま保存されたものです。
バルビエの挿画本は表紙や裏表紙にも洒落たデザインが施されていることが多いためか、往々にして仮綴じ本のまま函入りになっていたりします。
豊富な挿画は全てポショワール（手彩色版画）で、バルビエ独特の美しい色彩で鮮やかに彩色されております。
文字の入らない全画面の大判口絵が5点、本文中の挿画が30点、その他レトリーヌと呼ばれる各章の冒頭の飾り文字40点という大盤振る舞いです。
ユーモア漂う明るいエロティシズム、お洒落なデザイン性、確かなデッサン力、バルビエの本領が十分発揮された圧巻です。
本を傷めないよう気遣った為、あまりよく撮影できておりません。
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| 【サイズ】 | 20.2cm x 15.3cm x 3cm
ページ数:406ページ |
| 【年代と国】 | 1928年 フランス |
| 【サイン】 | 挿画の画面中に版上サインで
GEORGES BARBIER または G.B. |
| 【状態】 | 良好。表紙に若干の退色、縁に小さな傷みあり。 |
