宝飾家として一世を風靡したルネ・ラリックが、ガラス工芸家に転身したきっかけ
は香水瓶だったというのは定説になっておりますが、実際ラリックは複数の香水メーカーからの依頼により非常な多くの香水瓶を手掛けました。
”Dans La Nuit”(夜に)は、パリのオート・クテュリエWorthが1924年に発表した香水で、Worthの香水第一号であり、現代まで続いている大ヒット商品です。
この香水を有名たらしめたのは、このラリックの独創的な瓶の功績といえましょう。
そして瓶そのものが後に中身以上に有名になり、鑑賞やコレクションの対象になる香水瓶の代表格であると同時にラリックの香水瓶の代表的作品でもあります。
何度かデザインに変更がありましたが、本品は1986年にWORTHが発売当時のオリジナル瓶のレプリカに入れて限定販売した時のものです。
透明なガラスに型でレリーフされた大小の星が散りばめられ、余白は夜空を表すミッドナイトブルーのパティネで覆われております。
星の部分は透明に残してあるので、光を透かすと星が見えるしかけです。
資料画像はMarcilhac著ラリックのカタログ・レゾネからの抜粋と、Parfums Worthのブログからの抜粋です。 ブログの記事は
こちらからご参照いただけます。
【サイズ】 | 高さ(栓含む):13.5cm 胴径:9.7cm |
【年代と国】 | 1924年〜1986年 フランス |
【サイン】 | 底に型でFRENCH BOTTLE CREATION R.LALIQUE VN |
【状態】 | 良好 |