ロテュス(蓮)と名づけられたルネ・ラリック1920年の作品で、戦後復刻されていないモデルです。
ラリックの数ある花瓶の中でもひときわ異彩を放つ個性的な作品です。
蓮の花をイメージしたラリック作品はグラス類が知られていますが、いずれも細かい縦皺のある先のとがった細長い花弁が多数重なり合っているというのがそのコンセプトであるようです。
本作品もその特徴が表現されてはおりますが、フォルムに意表を突かれます。
LOTUSをこのような細長く四角い形にデフォルメするなんてラリックならでは、です。
無色にパティネ、無色透明、スモークと3ヴァージョンありますが、本品は無色に薄茶色のパティネがほどこされたものです。
資料画像はMarcilhac著ルネ・ラリックのカタログレゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:20cm 口縁部の幅:13.4cm 重さ:約1.2kg |
【年代と国】 | 1920年〜1932年 フランス |
【サイン】 | 型でR.LALIQUE |
【状態】 | 良好。小さな気泡が弾けた箇所あり。 |