ドレープをまとったenfant(子供)の像を支柱にしたバカラのクラシックな燭台です。
本品は2台で左右対称を成すペアーで入手しましたので、ばらさずにこのまま一組としてお出しいたします。
このパターンは19世紀半ばから現代まで続いているバカラのロングセラーの一つですが、本品は相当古いとみえ、近代および現代のものとはディテールが多少違います。
バカラ得意のクリアとサティネを併用した技法が最も効果的に使われた一例です。
分解すると、パーツのジョイント部分に雑な補正が見られますが組み立ててしまうと目立ちません。
ゴージャスですが品が良く、テーブルに置いても意外に仰々しさはなく爽やかです。
資料画像は1893年版バカラ型物カタログからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:37cm 幅(全体):23cm 台座直径:12.8cm |
【年代と国】 | 19世紀後半 フランス |
【サイン】 | 台座裏に型でBACCARAT |
【状態】 | カケや肌荒れなど多少あり。(写真ご参照ください) |