ルイ・コワニェは19世紀末から20世紀初頭にパリに在った高級銀器メーカーで、美しいデザインと繊細な細工のカトラリーで知られています。
本品はメロン用フォークとのことでしたが、それにしては歯の部分が短く、むしろサイズやフォルム的には牡蠣用に近い感じです。
しかし牡蠣用にしては先が尖り過ぎなのと歯の数が（3本が普通）足りません。
片方がナイフの刃を兼ねているようですし、やはり何かを切りながら刺して食べるためのカトラリーと思われますが、他に類を見ない珍しいフォルムです。
フルーツ、サラダ、ケーキ、貝類など何にでも便利に使えそうなフォークです。
アールヌーヴォー的なスミレのレリーフが施された柄の部分は、純銀製の外殻の中の空洞部分に詰め物がされたタイプです。（このような膨らんだデザインの柄は大概同様の仕様です）
歯の部分はしっかり切れるようにシルヴァープレートになっております。
資料画像は、David ALLAN著『19世紀フランスの食卓のカトラリー』からの抜粋で、
コワニェの1900年頃のカタログのコピーとのことです。
本来12客セットで箱入りですが、6客ずつ２セットに分けました。
２セットでお買い上げの場合には箱が付きます。（箱はベージュの革張りのしっかりしたものですが、経年の汚れはございます。）
＊現在2セットございます。複数でご購入の場合は数量をクリックして数字を選択の上カートにお入れください。
| 【サイズ】 | 長さ:15.2cm 歯の幅:2.3cm |
| 【年代と国】 | 1900年頃 フランス |
| 【サイン】 | メーカーマークとミネルヴァの刻印
(純度950/1000のフランスの銀の刻印) |
| 【状態】 | 良好。 |
