KOBE(神戸)と名づけられたルネ・ラリック1933年の作品で戦後の復刻は無いモデルです。
ラリックの作品には全てモデル名が付けられており、グラス類は世界各地の地名を用いられているものが多いようです(デザインに因んだものも少々ありますが)。
日本に因んだものではNIPPON、TOKYO、KOBEがあり、3種に共通しているのは小粒な珠を連ねたデザインです。おそらく日本の真珠からの連想なのでしょう。
KOBEは各種サイズを揃えたグラスシリーズもありますが、そちらは本品とはシェイプが違います。
本品はシリーズとは別にデギュスタシオン・グラスとして作られたもので、
ブルゴーニュワインをしっかり味わうためのグラスです。
ラリックのデギュスタシオン・グラスは10種のモデルがあり、コニャック用とブルゴーニュ用の2シェイプあります。
いずれもボウル部分が広く、口がつぼんでおり、香りを引き出すのに適した形になっています。
資料画像はMARCILHAC著カタログ・レゾネからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:10.5cm 口径:7cm 胴径:9cm |
【年代と国】 | 1933年 フランス |
【サイン】 | サンドブラストでR.LALIQUE FRANCE |
【状態】 | 良好 |