『イヴと蛇』と題されたDominique ALONZOドミニック・アロンゾという彫刻家による小さなブロンズ像です。
この作家については1910年代〜1930年代に創作活動をしたこと、またETLINGが抱えていたアーティストの一人であったこと以外分かっておりませんが、ブロンズ作品(主に女性像)は多数残しています。
(因みにChiparusやColinetの作品もETLINGがプロデュースしていました)
非常に均整の取れた美しい肢体と豊かな髪を持つ若い女性の脚に小さな蛇が巻き付いており、彼女はそれに驚いているようなポーズを見せながらも顔は笑っていて、むしろ楽しんでいる或いはダンスをしているような風情です。
ブロンズに金色のパティネが施されており、台座は大理石です。
アール・デコ期の女性像(主にダンサー)に共通する躍動美が理想的に表現された美しい作品です。
資料画像は本作品が出品されたパリの一流オークション会社が開催した『G氏のコレクション』のカタログからの抜粋です。
因みにこのG氏のコレクションはアール・ヌーヴォー、アール・デコのミュージアムピースを多数擁するマニア垂涎のオークションでした。
【サイズ】 | 高さ:(全体)36cm ブロンズ(爪先から挙げた手の先 迄)26cm 台座底:7.5cmx7.5cm 重さ:2.5kg |
【年代と国】 | 1920年代〜1930年代 フランス |
【サイン】 | 台座表面に手彫りでalonzo |
【状態】 | 良好 |