ルビー色の透明クリスタルに盛り上げ金彩とエナメル彩で藤の花が描かれており、
金メッキされたブロンズの足付台座が嵌っております。
こうした台座付きの器はバカラのジャポニズム作品に屡々見られますが、パターンは幾つかあり、梅の花と枝を模ったものが最も多く、本品のようなサクランボを模ったものは珍しいです。
堂々たる大きさ、美しいルビー色、大胆な筆使いで描かれたジャポニズムな絵柄、愛らしいサクランボの足、圧巻です。
資料画像はアメリカのアンティック通販のポータルサイトrubylaneから引用したものですが、同じ手の色違いで足無し(スタンダード版)です。
(因みにここにはユジェーヌ・ルソーによるバカラの為の一連の作品の一つであるように記載されており、この説がまことしやかに一部で信じられているのですが、これは謬説です。)
滅多に出会うことのない迫力の逸品です。
【サイズ】 | 高さ:23.8cm 口径:10.3cm 胴径:17cm |
【年代と国】 | 1880年頃 フランス |
【サイン】 | 台座にバカラマークの刻印 |
【状態】 | 良好 |