ディアモン・ピエールリーと呼ばれる八角ダイヤ型、日本でいうところの八角籠目文パターンは、20世紀初頭のバカラの人気パターンの一つです。
本品は昔ゲリドン(本来は小さな円卓)と呼ばれたケーキスタンドです。
フランスでは意外に使われなかったアイテムのようで、バカラもサン・ルイも古いカタログに載ってはいるものの実物には滅多にお目にかかりません。
フランスではタルトや丸い大きなケーキは料理をあまりしない人でさえ家庭で頻繁に作るのに、何故でしょうか?
平たいのでケーキに限らず、オードブル皿やチーズプレートとしても使えますし、とても便利で食卓に映える器だと思います。
サイズは3種類あったようですが、本品は中サイズで小ぶりな見た目に反してずっしり重く、安定性があります。
資料画像は1907年版バカラテーブルウェアカタログからの抜粋です。
【サイズ】 | 高さ:6.5cm 口径:24cm 底径:11.5cm |
【年代と国】 | 20世紀初頭 フランス |
【サイン】 | 型でBACCARAT DEPOSE |
【状態】 | 良好。 |